義歯治療|堺市北区の歯科、山本歯科医院。予防診療、審美治療、歯周病治療、インプラントなどへ対応

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義歯治療

義歯(入れ歯)治療~痛い、合わない、咬めない義歯でお悩みの方に~

詳しくはヘルスケア通信へ

入れ歯(義歯)とは、歯を抜いた後に、ブリッジやインプラントが選択できない場合、残った歯に針金(クラスプ)などをかけて、歯を失った部分を補い、咬めるようにする治療法です。

ほとんどの場合、歯が無い部分には、人工の歯と歯ぐきに似せたピンク色の大きなプラスチックのフレームが付きますので、歯にかける針金(クラスプ)も含め入れ歯はかなり大きなものとなります。

そのため、異物感、違和感が強く、また、自分の歯に比べると、うまく噛めない、痛い、物が挟まる、上手に発音ができない、食べ物の味がわからない、など、特に初めて入れ歯を入れられた方は、不快感を感じたり、失望したり、使ってもらえなかったり・・・、と嫌な思いを経験された方も多いのではないかと思います。

しかし、入れ歯を作る上での基本的なステップを忠実に守り、不快感が少ないように工夫をして、ていねいに作られた入れ歯は、すぐには慣れなくても、ていねいに調整や、修正、修理を続けることで、使える入れ歯になっていくことを多く経験しています。


入れ歯を作る上で、大切な事が四つあります。
ひとつ目は「型を正確に取る事」。
当院では、正確な型を取るために、あらかじめ、その患者様専用の型を取るためのお皿(個人トレー)を作成してから、入れ歯の本型を取るようにしています。つまり、入れ歯の型を2回取ることになりますが、こうすることで、入れ歯の適合性が飛躍的に良くなります。

しかし、それだけでは入れ歯は成功しません。
それより大事なのは、二つ目「咬み合わせを正確に決める事」、
そして三つ目「咬む力をどのようにして歯や歯ぐきに分散して伝えるか工夫する事」です。

咬み合わせを間違えれば痛みは取れませんし、力の分散を誤れば残った歯や歯ぐきを早期に痛めてしまいます。

そして、最後の四つ目、入れ歯治療は完成して入れたら終わりではありません。
どんなにていねいに型を取っても、患者様の口の中は、極端な話、痩せたり太ったりするだけでも変わっていきます。
歯並びも、ミクロの目で見ると、日々変化しています。
また、食べるものによっても、咬み合わせは変化します。それにより、筋肉の動きがかわり、入れ歯の適合に影響します。患者様の体力、筋力、性格、職業、食習慣、スポーツ習慣などで、入れ歯の難易度がかわります。

入れ歯は、それに合わせ、失った歯の機能回復に向けてリハビリテーションをしながら、調整、修正、修理をデリケートに加えていく必要があります。
そうして、患者様にとって良い入れ歯を目指していきます。

なお、当院には、専属の技工士が在籍しておりますので、完成した入れ歯の修正、調整もていねいに行うことができ、また義歯が壊れたりした場合の、修理も、迅速に行う事ができます。(他院で作成された義歯の修理も必要に応じ受け付けております。)

当院では保険、保険外にかかわらず、以上のような点に細心の注意を払い、こだわりをもって義歯を作製しています。

入れ歯治療は基本的には保険診療で行いますが、「フレームが薄く、発音がしやすく、味覚が良い違和感の少ない入れ歯(メタルプレート・金属床)」、「針金が目立たない入れ歯(アタッチメント義歯・ノンクラスプデンチャー)」など、保険外の入れ歯(義歯)にはそれなりの性能と魅力があるのも事実です。

外科的リスクが無く、コスト的にもインプラントや自費のブリッジに比べてかなり安く、 保険の入れ歯にくらべると快適で、またアタッチメント義歯や、ノンクラスプデンチャーなら、入れ歯を入れているのが外からわからないくらい、審美的に仕上げることができます。

メタルプレート(金属床)

入れ歯のフレームの大部分を薄い丈夫な金属(コバルトクロム合金)で一体化して作った物です。保険のプラスチックの義歯では剛性が弱く、咬む力により変形してしまい、それが、痛みがでたり、壊れたり、また残った歯を早期にだめにする原因になります。

メタルプレート

プラスチック義歯と金属床の厚みの差

金属床は薄く小さくできるため異物感が少なく、味覚や発音も損なわないなど大きなメリットがあります。プラスチックに較べ汚れが付きにくいため、清潔に保つ事ができ、また設計次第では他の歯がだめになっても追加や修理ができるため、非常に長く快適に使う事ができます。

アタッチメント義歯

さらに針金等を隠して、義歯であることを目立たなくしたい方はアタッチメント義歯などもあります。精密に造られたアタッチメントは針金では味わえない独特のしっかりした咬み心地と取り外しのしやすさを提供してくれます。

精密なスライド機構を持つ、「コーヌスクローネ」や「セクラロック義歯」。 磁石の力で吸着させる「マグネット義歯」。 ホックのようにボタンで留める「ギジンアタッチメント」などがあります。

義歯治療の症例紹介はこちら

ノンクラスプデンチャー

ノンクラスプデンチャーとは、いわゆる入れ歯の針金(クラスプ)、すなわち、「義歯を残っている歯に固定するための金属バネ」が無い入れ歯のことです。

金属バネの代わりに柔らかい歯肉と同色の素材を用いて針金を目立ちにくくした入れ歯のことを指します。

ケースによっては、まったく針金が無いわけではなく、目立たない部分、噛む力を支える部分は針金を残し、見えるところだけピンク色の素材でカバーすることもあります。

利点、欠点がありますので治療の選択の場合、良く患者様と相談するようにしています。

■ノンクラスプデンチャーの利点
・柔らかい素材で弾力があるため、装着感が良い
・見た目に金属バネがなく、入れ歯と気づかれにくい
・金属を排除できるためアレルギーの心配が少ない
など

■ノンクラスプデンチャーの欠点
・強度の確保が難しく、噛み合わせによっては破損しやすい
・やや固定が甘く、残存歯や歯肉への負担が増えることがある
・壊れたときの修理が難しい
・適合が悪くなった時の調整や修理が難しく、義歯の寿命がメタルプレートに比べると短くなる場合がある
など

症例1 82歳女性

術前写真です。
術後写真です。

右上の奥歯の抜けている部分にノンクラスプデンチャーを入れました。
この患者様は金属アレルギーを持っておられるため、クラウンはほとんどをオールセラミッククラウンで修復してあります。
義歯もできるだけ金属部分が少なくなるよう作成しています。

※術後写真は、比較になるよう、下顎に金属バネの仮義歯を入れて撮影しています。

症例2 49歳女性

術前写真です。
術後写真です。

右下奥歯が、ブリッジでは修復できないような歯の抜け方になりました。
インプラント治療が、コスト的に選択できなかったため、審美的なことも考慮に入れ、ノンクラスプデンチャーを装着しました。